パブロ・エスコバル - 悪魔に守られた男
村山章の《今日のエスコバル》
伝記ドラマ『パブロ・エスコバル-悪魔に守られた男』鑑賞レポを続けておりますが、そろそろ登場人物も増えてややこしくなってきた。この機会に整理を兼ねてザックリとキャラ紹介してみます。
《パブロ・エミリオ・エスコバル・ガビリア》
※左が主演俳優アンドレス・パーラ扮するエスコバル。右は本物。
本編の主人公。コロンビアが生んだ麻薬王。コカイン取引で“世界7番目の大富豪”にのし上がる。コロンビアの国会議員になったり邪魔な要人を暗殺しまくったり自分専用の要塞のような刑務所にこもったりとやりたい放題。名乗る時は大抵長いフルネームを全部名乗る。
若い頃は宇梶剛士似。
《相棒、ゴンサロ・ガビリア》
パブロの従兄弟。パブロとは親友同士のように仲が良く右腕として麻薬カルテルを支える。仲が良すぎて周囲からは「カップル」とからかわれることも。『ナルコス』には実名のグスタヴォ・ガビリアとして登場。
どれくらい仲が良いって、これくらい仲が良い。
《パトリシア(パティ)・エスコバル》
パブロの友人ファビオの妹。年上のチョイ悪・パブロに興味津々で、兄の反対を押しのけて交際。勢いで結婚式を挙げる。第4話から女優が代わり、おばさん体型になってしまう。パブロの悪事には寛容だが浮気は許せないタイプ。
4話以降のパトリシア。いや、キレイな女性だとは思いますが、落差が……。
《ママコバル》
愛情過多な肝っ玉母さん。息子の悪事を叱るより「バレないことが大事」と教える現実派。夢見がちで生活力のなさそうなパパコバルと一緒になった経緯は不明。
おばあちゃん化した後。
《パパコバル》
パブロのパパ。宝探しのロマンを信じる夢追い人で、3人の息子からもバカにされていたが、パブロらが成人してからは存在感のない空気のような好々爺に。息子たちが犯罪に手を染めていることには頓着せず、というか気づいていない可能性すらある。
《兄・ペルーチェ》
犯罪者街道を突っ走る弟パブロを尻目に、町のサイクルショップを経営している堅実な長男。強引にパブロの悪事の手伝いをさせられているうちに犯罪組織の一員になるが、弟パブロからは気が弱いとバカにされている模様。末弟のジェルソンとは自転車好きで趣味が一致していて、店の手伝いをさせながら可愛がっていた。
《弟・ジェルソン》
エスコバル家の末っ子。ぺルーチェに懐いてサイクルショップに入り浸っていたが、どんどん大物になっていくパブロを尊敬するように。あまりにも理不尽なとばっちりで可愛い彼女と一緒に爆死。
《友人・ファビオ》
パブロやゴンサロの幼なじみ。パトリシアのお兄ちゃんなので、パブロの結婚後は義兄。すぐにキレて怒り出すチンピラで、パブロの成功を妬ましく思いつつも結局は部下扱いされている。
《娼婦・ミレヤ》
パブロとゴンサロの馴染みの娼婦。元美容師。なんやかんやと出番が多く、今後も重要キャラになっていきそうな予感。
《ミレヤの弟・チリ》
姉ミレヤにパブロを紹介され、早い時期から殺人などの裏仕事を請け負うチンピラ。麻薬カルテルの一員になり、パトリシアの運転手を拝命したりとパブロ一家とは深く関わりを持つ。実在の人物。
《悪の未亡人、グラシエラ・ロハス》
パブロが舎弟をやっていた地元の顔役から紹介された裏社会の大物。マイアミに移り住んでいた時にパブロからビジネス話を持ち掛けられ、アメリカでブツを売りさばく窓口になる。役のモデルは「麻薬界のゴッドマザー」と呼ばれたグリセルダ・ブランコで、現在キャサリン・ゼタ=ジョーンズの主演で伝記映画『Godmother』が製作中。
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