イージー
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セックスの話と思いきや、さにあらず。「イージー」の意味に差し掛かったところで煙に巻くシーズン1 『イージー』
『ドリンキング・バディーズ 飲み友以上、恋人未満の甘い方程式』のジョー・スワンバーグ監督による8エピソード。 現代社会を生きる男女の恋愛や人間関係、そしておもにセックスを軸に描かれる葛藤「のようなもの」が描かれるマンブルコア。 日本でもおなじみのオーランド・ブルームや『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』のデイヴ・フランコに加え注目のコメディアンやモデルなど振り幅の広いキャストが、時にコミカルに時にシビアに演じる。
2016.9.26
「セックスを軸足にした男女の日常」的な予告編経由で軽い気持ちで観始めると、迷路に連れていかれる。
自分より稼ぐ妻とはセックスの回数が減るとか、
元カレを結婚生活に招き入れて「再試合」してしまった結果どうなるかとか、
SNSの出会い系に興味を持った夫婦が、知り合いの女性(!)と3Pを試すとか。
事実、前半は予告通りの展開で楽しませてくれる。
ありそうでなさそうなシチュエーションや「まさに!」といったポジションを通して、徐々に自分の生活と結び付けて共感したり、引いたり、気づかされたり…。
が、その間つねに気になっているのはタイトル「イージー」という言葉。
案外イージー(簡単)に解決するもんだよ「コミュニケーションを間違えなければ」ということなのかな?と思いつつ観進める。
毎回、その答えに確信を持てないまま次のエピソードへと導かれ…。
後半には、それまでのエピソードの登場人物がちょいちょい交錯してきたり、8話には3話のエピソードの続きが描かれたりして、
「あれ? どこに向かっていくの?」と思った瞬間、シーズン1が終わる。
イージーに描いてそうで、なかなか常習性のある作品のようだ。
シーズン2、やってくれるんでしょうね!
このまま、煙に巻かれて終り!?
ま、それでもいいかな(笑)。
<予告編>
内容・あらすじ
キャリアウーマンと主夫のセックス事情や、ヴィーガン事情、アートの在り方、シングルライフなど、現代社会に沿ったテーマを絡めつつ、「人間関係の8景」が描かれる。